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センターの6次化事例
2018年8月30日

『石巻とフランスの食材を融合した商品をつくり、ちょっとおしゃれなブランドを発信したい』


事例14


ラ・サジェス・ジャポン
菅原 千益さん(石巻市西山町)


『石巻とフランスの食材を融合した商品をつくり、ちょっとおしゃれなブランドを発信したい』

事業者:菅原 千益 さん

食品加工販売、輸入雑貨販売業:牡蠣、タラコ、さば、
               (いちご、ブルーベリー )

主な販売先:自店舗、いしのまき元気いちば、塩釜ガス(通販)、
      イーレ!はせくら王国等

6次産業化への取組:石巻市の水産物を使用した新たな加工商品の開発

取組後の成果:新たな分野の人との繋がりが生まれ、そこから紹介などで
       人脈が広がった(自らのチャレンジも進めやすくなった)

※石巻市6次産業化・地産地消推進センターを、以下より「6次化センター」と表記いたします。

 


6次化センターへのご相談のきっかけ


『石巻とフランスを融合させた商品を作りたい』

 フランスに行った際、現地の人や文化等に触れていくうちに、石巻の食文化と融合できるのでは、と考えたのが商品化のきっかけでした。まずは石巻産品の農産物や水産物を使った商品の開発をしようと自宅で試作をしたり、様々なところに資金調達を含めた相談をしていたのですが、話が進みませんでした。ある時、石巻市役所の方から6次化センターに相談してみてはと言われたのがきっかけでした。

 


6次化センターへの支援希望内容


『6次化の取組方法から、新商品の開発、販路開拓までを
 サポートしてほしい』

①商品開発について1から教えてほしい。

②事業計画や資金計画作りのサポートをして欲しい。

③ブランディングや販売促進、販路開拓についてサポートして欲しい。

ということでした。

 


菅原さんと6次化センターの取り組み内容 


『石巻とフランスの融合をキーワードとした商品開発』

 初めての食品の商品開発でしたので、基本的な商品開発の流れや、計画内容、一次生産者や加工会社との連携方法等様々な相談をし、「石巻とフランスの融合」をキーワードに、まず水産物を使った高付加価値加工品の開発に取り組むことに決めました。資金面についてはみやぎ地域復興支援助成金交付の申請を行いました。販路開拓については、石巻復興フード見本市(展示商談会)に出展し、試食方法や商談についてのサポート等を受けながら一連の流れを学ぶことができました。

商談会出展時の様子
展示会の様子

牡蠣スモーク
スモーク牡蠣

たらこスモーク(上部左)、牡蠣スモーク(上部右)、
さばスモーク(下部)
商品3点

 

 


6次産業化に取り組んだ成果


『雑貨店だったが、一歩踏み出すことで新たな世界が開けた』

 雑貨店でしたが、新たな世界に足を踏み込んだことによって、人と人の繋がりが出来た事が何よりの成果です。
 水産加工品でパッケージがピンクでハイカラなものがあまりないためか、水産関係の方々の目を引き、「がんばれよ」と声をかけてもらえる事がうれしいです。
 資金面では様々なところに何度も相談しながら分からないなりに自分で申請書を書き、何度も挑戦しましたが、満足の行く結果には繋がりませんでした。6次化センターの支援員をはじめとする方々の支援を受け、申請が通り、資金面でも目処がつき、新商品を生み出すことができました。展示会に出たときにようやくスタートラインに立てたと思い、うるっとしました。

ラ・サジェス・ジャポンさんが経営する輸入雑貨店BULAN
店舗

 

 


6次産業化への取り組みで苦労する点


『新しいことをするための入り口が狭かった』

 まず、漁業という中に入れてもらえるまでが苦労しました。飛び込みで企画を持ち込んでもなかなか取り合ってもらえませんでした。次に、話を聞いて頂けても否定的な反応が多く、自分の理想を理解してもらうまでとても大変で、なかなか商品開発・製造に取り組んでいただけませんでした。しかし、諦めずにいくつもの業者を紹介していただき、何度も交渉、説得、試作をしました。様々な方のサポートのお陰で、念願の「石巻とフランスを融合させた」商品が完成しました。
 現在は、賞味期限等の問題があり、生産と販売の調整を含め課題に取り組んでいます。

 

 


販売商品への想い・こだわり


『一口目で「おいしい!」というインパクトのあるものを作りたい』

 人は第一印象が大事と言いますが、食べ物も同じです。一口目で「うめっ!」というものを作りたいと考えていました。パッケージもハイカラですが、味はそれに負けないインパクトを出したいとこだわりました。
 牡蠣はもちろん石巻の海で育ったものを使用しています。この石巻産牡蠣をさくらチップでじっくりとスモークし、旨味をギュッと閉じ込めました。また、牡蠣本来の引き締まった味を生かすため塩にもこだわり、フランス カマルグ産のものを使用しました。この塩は、塩味より旨味が口に残り、まろやかな旨味を感じることができます。レシピもフランスのものを取り入れ、石巻とフランスをうまく融合させた商品ができたと思っています。ぜひ、このおしゃれな味を楽しんでいただきたいです。

盛り付け
石巻とフランスを融合させたちょっとおしゃれなブランド
「Alice de SANRIKU(アリス ドゥ 三陸)」の牡蠣スモーク
アーモンドも入っており、香ばしい香りもアクセントとなっている。

 

 


6次産業化を検討している方々に伝えたいこと


『やってみようという意欲、熱意、そして諦めないこと』

 私は当初、6次化というと入り口が狭まく、敷居が高いものだと思っていました。そんなことから、「やってみたい!」という思いがあっても、なかなか相談機関などに相談できないでいました。
 そんな時、石巻市役所から6次化センターを紹介してもらいました。そこで思い切って6次化センターの門を叩きました。すると、良い意味で当初のイメージが覆されました。当時、まだ6次化初心者だった私ですが、6次化そのものの理解を深めるセミナーや、施設見学も紹介してもらうなど、6次化の世界がぐっと広がりました。
 商品を作ることで大事なことは、やってみよう!という意欲、熱意、諦めない気持ちだと思います。夢がある人と同じ目線で、話を聞いてくれる人、サポートしてくれる人はいます。「6次化って何?」、「取り組んでみたいけれどどうしたら…?」という方でも、思い、悩みを一人で抱えず、まずは周りの方や関係各所へ相談してみてほしいと思います。障壁があっても諦めずに行動することで、6次化の世界は広がります。

ラ・サジェス・ジャポン 菅原千益 さん
菅原さん

新商品のストロベリーとブルーベリーのコンフィチュール(ジャム)
ジャム

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